1. 根管治療専門の吉松歯科医院
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  3. “膿のようなものが出る”という症状に答える

最近のお問い合わせから
“歯茎の下の方に膿の袋が出ている”というお問い合わせが多いので、これらについて説明させていただきます。

簡単に説明するとまだ根管内にもしくは根管外に細菌が存在しているということです。
細菌をきちんと除去して根管を封鎖すればサイナストラクトは消えます。もちろん抜歯の必要はありません。

根管内に細菌が存在している場合、根の先端部分の骨を溶かしさらに時間が経つと骨を突き破り口腔内場合により口腔外に膿の道ができることである。
吉松歯科医院に問い合わせをしてくる患者さんは、数件他医院、もしくは大学病院を回られてくる患者さんが多く、フィステルという言葉をよく使っている。
未だ大学の教育ではフィステルという言葉を使っているということである

私が大学時代は、フィステルもしくはフィスチューラと言われていたが、歯内療法の学会、根管治療専門医の間ではサイナストラクトと言われている。日本の根管治療を勉強する会、歯内療法学会などでも未だにフィステルなどと言っている先生がほとんどである。国際的には、今はサイナストラクトという言葉で統一されている。口腔外にあるサイナストラクトextraoral sinus tract,口腔内にあるサイナストラクトintraoral sinus tract,フィステルfistula,

言葉の問題なのだが、根尖病変と根尖病巣の違いとおなじように意識の違いだと私は思っている。

10年以上前から下顎にオデキのようなものが出来ては消えてが繰り返してきた。皮膚科に来院しても歯が原因だろうと言われるが、数軒の歯科医院で抜歯を宣告され吉松歯科医院に来院  サイナストラクトが顎にあるのが確認できます。

通法通り麻酔をしてラバーダムをします。

歯冠部の感染部(緑色に染まっている部分)を徹底して除去いたします。残存歯質(残っている歯の部分)が少ないため、強度の高いフローレジンを用いて歯の補強をいたします。

2回目の治療時に下顎のサイナスリフトがかなり小さくなっているのが確認できると思います。根管内を塩素などで殺菌してMTAにて根管を封鎖します。    

1年前、他医院にて根管治療をし金属の冠をかぶせて治療をした。しかし治療終了後から時々歯茎よりオデキのようなものが出来て気になっていた。そのため同歯科医院に相談したところ抜歯をしてインプラント治療をするよう勧められた。そのため根管治療を希望して吉松歯科医院に来院。初診時の写真にあるように#46(右下6番)歯頚部歯肉にサイナストラクトが確認できる。
スライドでは出していませんが金属のコアを外すとパーフォレーション部がありMTAで修復しています。パーフォレーションは、偶発的な事故なので起こることは仕方がないことですが、パーフォレーションを起こしたらきちんと修復しないとその部分から感染がより広がってしまいます。